第47回函館音楽協会学生コンサート

第47回学生コンサートが8月24日(土)函館市芸術ホールで開催されました。 
学生コンサートは函館及び近郊に在住または出身の学生によるコンサートで、今回はフルート、クラリネット、ソプラノ、テノール、ピアノソロで計8組の学生たちが日ごろの成果を披露しました。      
函館以外で音楽を学ぶ高校生・大学生だけでなく、普段は音楽と異なる分野を学ぶ方々にもご出演いただき、意欲的で多彩なプログラムが繰り広げられました。
フルートの山田巳月さん、古内久大さんに出演のご感想をお寄せいただきました。

◇東京音楽大学 器楽専攻フルート科1年
山田 巳月

この度は学生コンサートに出演させていただき、誠にありがとうございます。
こうして地元に帰省してきて、素晴らしいホールで本番を迎えることができ、とても嬉しく思います。
また、日々応援してくださる地元の方々、先生達へ日頃の成果を発揮出来る、とても良い経験の場となりました。
今回は初めての学生コンサート出演で、とても緊張しましたが、曲を仕上げる上で、自分の成長を感じられた部分、同時にまだまだ未熟なところ、自分では見つけられなかった新たな課題を発見出来ました。
そして他大学で勉強している方々との交流もあり、音楽に対しての考えや解釈など、新しい発見もあり、大変刺激を受けました。
今回の演奏会で得た経験を生かして、これからも勉強に励んでいきたいと思います。

◇北海道大学工学部情報エレクトロニクス学科電気電子工学コース4年
古内 久大

今年で2回目の出演となり、今回も素晴らしい響きの芸術ホールで演奏する機会を頂き非常に嬉しく思うと共に、貴重な機会を設けてくださった関係者の皆様に深くお礼申し上げます。
さて、個人的な感想ではありますが、このように縁のあるホームで昔からお世話にはなっていた方々に見守られながら演奏する事は、源流から自らの辿ってきた道を改めて確認し、様々な方に支えられて演奏を続けられているのだという実感をより深く、印象的なものとしてくれました。
私は音楽の専門ではなく演奏会の経験も多くありませんが、自分のルーツを思い返し、帰る場所があるという安心感の中で、暖かい拍手に迎えられながら演奏出来る素晴らしい環境はこのような演奏会をおいて他には無いでしょう。
僕も、ただ前に進む事を考えるだけでなく、忙しい日常の中でつい薄れがちな自らのモチベーションの根本である暖かい感情を思い起こす栞として今回の演奏会を生かし課題に取り組むことが出来ればと思っています。

第47回 函館音楽協会 学生コンサート
日時:2019年8月24日(土)開場13:30 開演14:00
会場:函館市芸術ホール
入場料:一般 1,000円  学生 500円(中学生以下無料)
チケット取扱:函館市芸術ホール・㈱河合楽器制作所函館ショップ
主催:函館音楽協会
問い合わせ:080-6859-8462

プログラム
□ フルート協奏曲第 2 番 ニ長調 k.314
  第1楽章、第3楽章/W.A.モーツァルト
  フルート 山田 巳月  ピアノ 高橋 セリカ

□ スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39/F.ショパン
  ピアノ 鈴木 元気

□ 野ばら、ナイチンゲールに寄せて/F.P.シューベルト
  歌劇「ジュリオ・チェーザレ」より麗しき瞳よ/G.F.ヘンデル
  ソプラノ 岩舩 利佳  ピアノ 山本 和生

□ スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31/F.ショパン
  ピアノ 吉村 駿佑

□ クラリネット協奏曲 第2番 変ホ長調 作品74
  第 1 楽章/C.M.v.ウェーバー
  クラリネット 宮崎 萌乃  ピアノ 高橋 セリカ

□ 樹木の陰で(ラルゴ)/ G.F.ヘンデル 
  勝利だ,勝利だ,私の心よ!/G.G.カリッスィミ
  セレナータ/ F.P.トスティ
  テノール 朴 正祐 ピアノ 伊藤 亜希子

□ ミニヨンの主題によるグランド・ファンタジー/P.タファネル/Bernold 編
  フルート 古内 久大 ピアノ 宇美 かおり

□ ピアノソナタ 第 26 番 変ホ長調 作品81a 「告別」より
  第1楽章/L.v.ベートーヴェン
  ピアノ 原田 咲