9/23 第50回 ジュニアコンサート

img015.jpg平成21年度函館音楽協会 第50回ジュニアコンサートが9月23日(水・祝)13時30分より函館市芸術ホールにて開催されました。
50回記念となる今年は、ピアノソロ、声楽、ヴァイオリン、チューバ、クラリネット、2台ピアノなど46ステージが披露され、また、ジュニアコンサート出身の佐藤朋子会員、伊藤亜希子会員による記念演奏も行われました。
■日時/2009年9月23日(水・祝) 開演13:30
■場所/函館市芸術ホール
■料金/無料
■主催/函館音楽協会


■プログラム
ピアノ独奏
クレメンティ:ソナチネOp.36-1 第1楽章・第3楽章/斎藤陸翔 花園大谷幼稚園年長
ギロック:カーニバルの舞踏会
オースティン:人形の夢と目覚め/松田 葵 浜分小1年
ベートーヴェン:エリーゼのために/小笠原安美 柏野小2年
バッハ:メヌエット ト長調 BWV Anh.116
ゲール:蝶々/岸本莉奈子 附属小2年
ケーラー:おたんじょうびのマーチ/関本 葵 中央小2年
バッハ:メヌエット ト長調 BWV Anh.114
クーラウ:ソナチネ Op.20 No.1 第1楽章/中村詩子 付属小2年
ショパン:子犬のワルツ/崎野なな 付属小3年
ヴァイオリン独奏
ダンクラ:エア・バリエ ベルリーニの主題による/福中彩世 柏野小2年
独唱
佐藤真:たねまきちちんぷい 他/油川紗葵 三育小1年
中田喜直:かわいいかくれんぼ
本居長世:俵はごろごろ/ 花田 愛 付属小1年
中田喜直:おかあさん
本居長世:赤い靴/白洲柚香 湯川小2年 
湯山昭:あめふりくまのこ
中田喜直:とんとんともだち/山本圭虎 鍛神小3年
上柴はじめ:赤いやねの家
早川史郎:そらいろのビー玉/寺井りりか 駒場小4年
團伊玖磨:子守唄
村井邦彦:翼をください/高橋明莉 柏野小6年
ピアノ独奏
ショパン:ノクターン嬰ハ短調 遺作
ショパン:子犬のワルツ/大越みりか 金堀小4年
クレメンティ:ソナチネOp.36-6 第1楽章/岸本佳奈子 浜分小4年
ショパン:ワルツ へ短調 Op.70-2/斎藤翔太 高丘小4年
ギロック:中国人の踊り
ギロック:海の風景/鈴木元気 盲学校4年
バッハ:メヌエット ト長調 BWV Anh.114/関本颯太 中央小4年
中田喜直:おまつり/中川 啓 東山小4年
バッハ:フランス組曲Ⅴよりガボット、ジータ/小助川美里 浜分小5年
シュモール:ポロネーズ/成田茉里香 駒場小5年
フリーデマン・バッハ:きらきら星による変奏曲/松本悠里 大中山小5年
ピアノ連弾
チェイコフスキー:「くるみ割り人形」よりチョコレートのおどり・花のワルツ/佐藤友慧 東山小4年 佐藤文佳 東山小6年
2台ピアノ
三枝成彰:チルドレンズ・コンチェルティーノ 第1楽章・第3楽章/小笠原早映 柏野小6年 志村泰香 昭和小6年
モーツァルト:コンチェルト・ロンド ニ長調 K.382/岩井渚紗 上磯中1年 布施谷信子先生
ピアノ独奏
シベリウス:「樹の組曲」Op.75 No.5 樅の木/川合優永 港小6年
ショパン:マズルカ Op.7-1 No.5/工藤千優 湯川小6年
三善晃:波のアラベスク/小柳香菜子 中央小6年
ショパン:エチュード Op.25-11 「木枯らし」/越田りるか 北日吉小6年
モーツァルト:「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲 ハ長調 K.265(300e)/鈴木麻友 本通小6年
独唱
ヘンデル:樹木の蔭で(ラルゴ)
ジョルダーニ:いとしい女よ/磯野史織 戸倉中2年
カルデーラス:たとえつれなくても
スカルラッティ:「カンツォネッタ」より陽はすでにガンジス川から/加藤皓幸 付属中2年
スカルラッティ:貴方が私の死の栄光を
中田喜直:むこうむこう/小笠原真子 函館高1年
トスティ:トルメント
ロッシーニ:アルプスの羊飼いの娘/柏崎万里 函館高2年
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」よりいとしい人よ さぁ この薬で
ガスバリー二:忘れさせ給えや/高橋慶子 遺愛女子高2年
カルダーラ:親しい森 他/米屋知香 遺愛女子高3年
ヴァイオリン独奏
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 Op.64より第3楽章/寺井琴美 白百合学園高2年
シャルル=マリーウィドール:序奏とロンド/阿保美貴子 中部高3年
ヴィヴァルディ:Sonata in A Minor/福井瑞希 函館高3年
ピアノ独奏
ヘンデル:調子のよい鍛冶屋/松下海星 遺愛女子中1年
ショパン:ポロネーズ Op.40-1「軍隊」/川嵜明玲 的場中3年
リスト:2つの演奏会用練習曲より第1番 森のささやき/石畑澄音 遺愛女子高1年
ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調 作品3-2/村上翔太 中部高2年
ベートーヴェン:ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」より第1楽章/大阪真里奈 中部高3年
ピアノ伴奏
阿部香緒、菊池貴子、後町久子、寺井かえ、畑中佳子、東出絵里子、松村佳美、宮入健郎



ジュニアコンサートに出演して(2台ピアノ) 

布施谷 信子

モーツァルトは17才の時(1773年)に、ザルツブルクでピアノ協奏曲ニ長調K.175を作曲しました。そして、1782年3月にこのピアノ協奏曲をウィーンの演奏会で演奏する事になった際、この終楽章が気に入らなかったため新たに作曲しました。それが、このコンチェルト・ロンドニ長調K.382です。
 モーツァルトは《ロンド》と呼んでいますが、それは、冒頭の主題が曲の中で繰り返し奏され、曲全体が変奏型で書かれており、ロンド風の印象を持つ事から、この題名がつけられたと云われています。第2ピアノ(管弦楽)で軽快に喜びに満ちた主題が提示され、続く第1ピアノ(ソロ)は、愛らしく優雅に主題を変奏させています。全部で7つの変奏とコーダで構成され、最後の変奏はアレグロに速度を上げ、スケールで導かれたカデンツァは、3声の対位法的技法で盛り上げ、続くコーダで主題が再現され、華やかに曲を結んでいます。
 第1ピアノを上磯中学校1年生の岩井渚紗さんと第2ピアノを私で2台ピアノを演奏いたしました。お互いに音を聞き合い、対話をしながら協奏曲の楽しさを味合う事が出来ました。2台ピアノは緊張感もあり、とても良い思い出となり、心に残るステージとなりました。



2台のピアノ演奏

上磯中学校1年 岩井渚紗

私は、去年の冬に布施谷信子先生から「モーツァルトのコンチェルト・ロンドをやってみませんか」と言われました。この時、布施谷信子先生と同じステージでピアノを弾かせてもらえるとわかった時は、とてもうれしくて心が弾みました。私はその時から、毎日ピアノの練習を一日もかかさず励み、先生のとても熱心な指導のもとで、モーツァルトのコンチェルト・ロンドが仕上げられました。そして、何度も何度も布施谷先生とピアノの音を合わせていき、ジュニアコンサートに足を運んでくださった人たちに、すてきな音楽を届けたくて努力をしていきました。
 9月23日水曜日、いよいよ第50回ジュニアコンサート。布施谷信子先生とモーツァルトのコンチェルト・ロンドを弾かせてもらえる日がやってきました。私はとても緊張していましたがとても楽しみにもしていました。そして、リハーサルが終わり、本番が近付いてきました。いよいよ、布施谷先生と私の名前が呼ばれ、曲名も告げられた時、布施谷先生と二人でステージに向かいました。布施谷先生からの主題が始まり、今までの練習の成果を発揮できるように一音一音大切に弾きました。約8分もあった曲が終わった時、客席の方からとても大きな拍手がおこりました。私は、最後まで聞いてくださった人たちと、熱心な指導をしてくださった布施谷先生との感謝の気持ちを込めて、いつもとは違うおじぎをしました。
 私はこの二台のピアノの演奏で、あることを改めて感じることができました。それは、音楽が人の心に何かを伝えれることです。だから私は、他の人たちにも音楽のすばらしさを伝えていけるような音楽をつくっていきたいです。
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