函館音楽協会セミナー バロック舞曲へのダンスからのアプローチ~メヌエットやガヴォットを踊ってみましょう~

平成22年2月27日(土)13時~芸術ホールリハーサル室において、音楽協会セミナーが開催されました。テーマは「バロック舞曲へのダンスからのアプローチ」。講師に浜中康子氏をお迎えし、バロック時代の舞曲におけるリズムの特徴や性格を一緒に学びましょう!という企画。今回の講座では実際にダンスのステップを踏むことを通して、バロック舞曲の本質的なリズムを体感し、日々のピアノ指導などへ活かしていただければという内容でした。当日は40名の受講生が集まり、浜中先生の美しいステップを見たり、面白くてわかりやすい説明を聞きながら、ヘンデルの水上の音楽に合わせて実際にステップを踏んでみました。準備がないと一歩前に踏み出せないように、演奏する前の準備として呼吸がいかに大事かということや、音と音の間にどのような動きがあるのか改めて考えさせられた貴重な時間となりました。
途中には森洋子氏のチェンバロと星典子氏のリコーダーに合わせて素晴らしいダンスを披露してくださいました。



函館音楽協会セミナー バロックダンスからのアプローチ 
~メヌエットやガヴォットを踊ってみましょう~
副幹事長 宍戸雄一

平成22年2月27日(土)13時~16時 芸術ホールリハーサル室において、標記のセミナーが開講されました。
 このたび講師としてお迎えした浜中康子先生は桐朋学園大学・埼玉大学・東京学園大学講師として活躍されている方で全国各地でも指導に当たっています。
 20名程の受講者を予定していましたが、数日前から続々と申し込み希望が寄せられ、結局35名になりました。内訳は会員13名。一般13名。学生〈小・中学生)9名でした。その中に寿都から参加した安田地方会員もおりました。一般や学生の参加者は会員のお子さん、リコーダー・バレエの関係者で占められ、やはり学ばれているジャンルと関係の深い方々が参加されました。
 はじめに用意された資料を使って歴史や舞踏譜について説明されました。舞踏譜の実例を見ながらフランス式ヴァイオリン記号で書かれた楽譜と図形については、ダンス教師はあらゆるスタイルのダンスを踊り、ヴァイオリンを演奏し、作曲もできなければならないこと、2人の踊る軌跡が当時の美学であるシンメトリーになるよう図形が描かれていることなどなど・・・・。
 実技は基本のプリエ〈ひざを曲げる)とエルヴェ(プリエの状態から足を伸ばす・かかとを上げる)を練習した後、エルヴェからプリエになるとき交互に片足を浮かす〈重心を移動)動作ではバランスを崩す受講者も多くあちこちで声が上がっていました。
いよいよメヌエットのステップに入り1列ごと何度か練習を繰り返しました。次第にステップになれたところで、当時最も美しいと言われた「Zフィギア」を先生とYWCAの鈴木さんによる模範ステップを、チェンバロとリコーダーの生演奏で披露されました。
 休憩後、ガヴォットに入りましたが、基本ステップに跳躍が入ること、2拍目のアウフタクトのタイミングが難しく慣れるまで少々戸惑いもありました。
しかし、3時間に及ぶ講習は快い疲労感と充実感で満たされ、楽しく終了できました。
 ダンスの指導助手としてお手伝いいただいたYWCAバレエ教師の鈴木さん、演奏協力としてチェンバロ奏者の森さん、リコーダー奏者の星さんには心から感謝申し上げます。
まさに、音楽協会ならではのセミナーになったと思います。
参加者からも、また開講してほしいとの声がたくさん寄せられ、担当としても嬉しい1日でした。 帰路の途上ふと頭に浮かんだ「ダンスがすんだ」・今日の演奏は「好い調べらしいよ」・浜中先生また「来て、ステキ」などとたわいも無いことを口ずさむ余裕もできました。
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