函館音楽協会セミナー「日本歌曲の歌唱法」―洋楽と伝統音楽の歌唱法の融合―

DSCN1093.JPG平成23年5月24日(火)18時半~芸術ホールリハーサル室において、2011年度函館音楽協会セミナーが開催されました。講師に日本歌曲の第一人者 青山恵子先生をお迎えし、先生が研究されている「日本歌曲の歌唱法」―洋楽と伝統音楽の歌唱法の融合―をテーマに、前半は講義、後半は実技指導に分けて行われました。


はじめに、佐々木茂氏のピアノで「この道」をご披露いただいた後、青山先生の研究テーマ「日本歌曲の歌唱法」をもとに、日本語をクリアに表現できる発声法や洋楽と日本語を歌うときの声帯の位置や締め方の違いを実際に言葉を発しながら学びました。
邦楽を使って人体や科学的なことなど様々な研究もなされた中で、出したい音域によって呼吸の位置を変えることで表現がより立体的になったり、発声によって背中やお腹の筋肉の違いなどが変わっていることがわかったそうです。
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後半はモデル合唱団を使って、函館MB合唱団「聞こえる」、函館男声合唱団「荒城の月」
を公開レッスンしていただきました。
笑った時と泣いた時の筋肉の動きの違いを実際にやってみて、感情と呼吸の移動によって音色も強弱も変わっていく様子がはっきりとわかったり、母音と子音の発音をちょっと変えることによって言葉がはっきりと聞こえるようになったのに驚きました。
また、お話をされてる時の先生の声や表情、姿勢がとても美しく、歌われている時以外でも常に日本語が美しく聞こえる発声になっていることが印象的でした。
約2時間、とても有意義なセミナーでした。
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