平成28年 函館音楽協会 表彰式並び新年会

平成27年度函館音楽協会協会賞・奨励賞表彰式、並びに函館音楽協会新年会が平成28年1月24日(日)午後6時30分より五島軒本店王朝の間において、多くのご来賓の方々のご臨席を賜り開催されました。
はじめに協会賞・奨励賞表彰式が行われ、伊藤亜希子副会長より受賞事由及び受賞者の紹介、宍戸雄一会長より賞状と副賞が授与されました。ご来賓の函館市教育委員会教育長山本真也様、(公財)函館市文化・スポーツ振興財団理事長佐々木茂様よりご祝辞を頂いた後、協会賞を受賞された島聖子氏、奨励賞を受賞された安藤陽子氏、宍戸良子氏、山本和生氏より謝辞がありました。
続いて新年会が行われ、島聖子副会長の挨拶後、函館市文化団体協議会事務局長阿部哲治様、函館吹奏楽連盟理事長成田良太様より新年のご挨拶を賜りました。次に乾杯のご発声を函館合唱連盟理事長大坂吉明様より頂き、新年の宴が開始されました。祝宴では島聖子氏のお弟子さんである佐藤優成君の歌が披露された後、会長や会員によるソロ、アンサンブル演奏で盛り上がりました。祝宴後半では新入会員の紹介もありました。 最後に宮崎敏副会長の指揮と久保悦子氏のピアノ伴奏により出席者全員で滝廉太郎作曲「花」を合唱した後、締めの乾杯のご発声を函館新聞社編集局長近藤政晴様より頂き、盛況のうちに会を終了いたしました。

島聖子氏、安藤陽子氏、宍戸良子氏、山本和生氏よりお喜びの声を聞かせていただきました

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協会賞受賞によせて

このたびは音楽協会より協会賞という大きな賞をいただきまして、身の引き締まる思いでいっぱいです。
振り返ってみますと、学校を卒業して函館に戻ってから38年間、恵まれた環境の中で音楽活動を続けることができたと思っております。その中で最も大きいのは市民オペラとの出会いでした。30才代で市民オペラからチャンスを与えられ、今までずっと舞台に立たせていただいたことは、自分にとって貴重な実践の場であり学習の場でありました。もし函館以外の街で生まれ育ったなら、私の人生の中で“オペラ”らしき舞台に立つのは皆無であったことでしょう。本当に幸せなことだと感じています。
また演奏活動の他指導面での評価もいただきましたが、何より多くの生徒さんに集まっていただき、それぞれの能力を発揮してくださった結果だと感謝しております。レッスンを通して自分自身で音楽を考え確認することによって、自分の演奏活動にも大きな力になってきました。まさに教えることは学ぶことだと感じています。
そして一緒に音楽活動をしていただいた仲間の皆さん、いろいろご指導いただいた先生方、支えになってくれた家族にも心から感謝申し上げます。
教えることと学ぶこと。この両輪でまだまだ研鑽を積んでゆく所存せございますので今後ともよろしくお願い申し上げます。有難うございました。

島 聖子

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皆様に支えていただいて

此度、皆様より、心あたたまる御高配を賜りまして、平成27年度函館音楽協会奨励賞をいただきましたことを、深く感謝申し上げます。
私は今、ピアノを2年半もの間、休まなければならなかった30年程前の事を思い出しております。あの日、右肩から指先までの激しい痛みで目が覚めました。力が入らず、物をつかむ事も出来なくなった右手を抱えるようにして病院に行きました。ピアノを弾く事はもとより、鉛筆を握る事も出来ず、日常生活にも支障を来しました。「ピアノをやめた方が良いでしょう。」と告げられた事実に落胆し右往左往するばかりでしたが、2年半という、私にとって長い月日が過ぎた時、奇跡が起きました。「今まで、ずうっと弾いていたピアノも、これから新たに、また少しずつ希望を持って、やってみたらいいでしょう。」そう先生から告げられた時、私は天にも上る心地でした。ピアノと向き合える喜びで一杯になりました。
健康に恵まれて、毎日ピアノに向かえる事。そして、皆様からの「あたたかな思いやり」と、真心をこめwて演奏された「音楽の贈り物」とで支えていただいてる事。それだけで、本当に幸せな事である、と思っております。そのうえ、このように受賞させていただきました事、心より嬉しく、大変厳粛に受けとめております。
皆様の揺るぎない信念と音楽の力に、私も育てていただけます様に、より一層、頑張らなくては、と思っております。
これからも、どうかご指導下さります様に心よりお願い申し上げます。皆様、此度は本当に有難うございました。

安藤陽子

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「受賞に寄せて」

 この度は、平成27年度函館音楽協会奨励賞という身に余る賞を頂き感謝と共に身の引き締まる思いです。更に創立80周年という記念の年ということもあり、嬉しい限りです。共に演奏活動をしているフィオリ・ムジカーリのメンバーはじめ、支えて下さるすべての方々に心から感謝申し上げます。
 私とリコーダーとの出会いは30年以上前になります。当時小学校のリコーダークラブを指導していた頃、音楽協会会長並びにリコーダー協会会長の故清水信勝先生を中心に、盛んに演奏していた時代です。本当に心躍る時を過ごさせて頂きました。
それから長いブランクを経て、また演奏したいという強い気持ちが目覚め、東京在住のプロリコーダー奏者本村睦幸氏のご指導を受けて現在に至っています。2014年にはイタリアの『ウルビーノ古楽セミナー』において、ハン・トール氏の指導を受け、素晴らしい出会いと気付きがありました。
 今後も、古い時代から現代の曲までたくさんの名曲を演奏していこうと思っています。
お世話になった清水先生、大先輩の方々、応援して下さる皆様に感謝しつつ、より一層の研鑽を積み重ねながらリコーダー音楽を発信して参ります。そして歴史のある函館音楽協会発展のために微力ながら何かお手伝いができましたら幸いです。
これからも よろしくお願いいたします。

宍戸 良子 

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受賞によせて

この度は、音楽協会奨励賞を頂戴いたしましてありがとうございます。
また、定期演奏会などにおいて、初演となる自作の曲を演奏してくださった方々に、あわせて御礼を申し上げます。
 私は六歳のころから、音楽教室でピアノを弾きながら、音で自由な表現ができる「曲作り」を始めました。当時の記憶は、私には未だにとても新鮮であり、新しい響きに出会った時の感動は、忘れることなく今に至っています。
私にとって作曲で表現しようとする主題は、文学や絵画などの芸術作品や、身近にある自然からもたらされます。現代の音楽は難解で分かりにくいと思われがちですが、表現の形式が多様化しただけで、曲に表現される心象は、普遍的なものなのではないかと思います。
 この度の受賞を機に、子供のころの作品を改めて見直してみましたが、そこに見出したのも、やはり本質的には変わることがない私自身でした。
まわりには、四季豊かな風土や独自の文化があり、日々興味は尽きません。
これからも音楽を通じて、これらに対する感性を、より多くの方々と共有していけるよう努力していきたいと思います。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

山本和生

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