平成28年度市民舞台芸術奨励事業の認定を受け、函館音楽協会創立80周年記念演奏会が開催されました。〜紡ぎ繋がる音楽〜をテーマに、和楽器を含む楽器の部、声楽の部、鍵盤楽器の部、それぞれの魅力を、皆さんによく知られた名曲を中心にお送りし、また、作曲の部として、函館音楽協会創立メンバーである故酒井武雄さんの作品と、作曲専門の会員4名による作品を披露し、80年を振り返りました。フィナーレでは全員合唱の部を設け、ベートーヴェンの合唱幻想曲で締めくくりました。
日時/2016年 11月23日(水・祝)
13:00開場 13:30開演
会場/函館市芸術ホール
入場料/一般1500円 学生1000円
〜記念演奏会実行委員代表 伊藤亜希子氏より〜
去る11月23日、『函館音楽協会創立80周年記念演奏会 ~紡ぎ繋がる音楽~』を、皆様のお陰で無事に終了いたしました。
実行委員会の立ち上げは、一年前。記念事業を行うための資金のストックがほとんど無いという状況の中で、赤字を出さずに、たくさんのお客様にもいらしていただける演奏会を行うにはどうしたら良いか、半年の間、実行委員と四役で話し合い、知恵を絞り合った結果、「できるだけ多くの会員が出演するプログラムを」というコンセプトが生まれました。
活発な演奏活動を行っている数多くの会員が一堂に会して演奏を披露すれば、TV等で有名な人気音楽家をゲストに呼ばなくても、お客様に喜んでいただける演奏会になるに違いないと考え、器楽・作曲・声楽・鍵盤楽器の4つの部に分けて、プログラミングを行いました。オープニングは華やかに、金管楽器によるファンファーレを。フィナーレは、専門の枠を越えて合唱することで会員同士の親睦も深めてほしいという願いも込めて、第九の前身と言われるOp.“80”のベートーヴェンの「合唱幻想曲」を選んだところ、会友の方々もご参加くださり、約70名による大合唱が実現!予想を上回る参加者数に、せっかくならば原曲に近い形で…と、急遽、山本和生さんにオーケストラパートの編曲・演奏をお願いして、宍戸雄一会長の指揮のもと、2台のピアノで演奏することになりました。
サブタイトル『紡ぎ繋がる音楽』は、佐々木雅代さんのアイディア。そのタイトル通り、賛助の方々を含めて約90名の出演者による24のステージが次々と繰り広げられ、3時間に及ぶ大規模な演奏会となりました。出演を快くお引き受けくださった皆様、誠にありがとうございました。
当日券が90枚出るほどの盛況ぶりで、客席は満席!長時間にも関わらず途中で席を立つ方は少なかったとのことで、お客様からは、「楽しいプログラムだった」、「流れが良く、あっという間に感じた」などの嬉しいお言葉をたくさん頂戴いたしました。
私個人の感想で恐縮ですが、MCでステージに上がる度に満席の客席に驚喜し、ステージ裏や楽屋ロビーに聴こえて来る素晴らしい演奏に耳を傾けながら、休む間もなく働いてくださっているスタッフ・実行委員の皆様の姿に胸を熱くしていました。フィナーレでは、響き渡る美しい合唱に感動、宍戸雄一会長の指揮のもと、皆様と共に演奏できる嬉しさで一杯になりました。
これだけ多くの出演者によるステージを、一度もゲネプロを行うことができない中で、混乱することなく良い流れで進めることができたのは、連日、深夜早朝まで綿密にスケジュールを練ってくださったステージ・マネージャーの高橋吉隆さんはじめ、金沢美也乃さんと陰アナ紺野弘子さんの連係プレー、そしてステージ裏でずっとお手伝いくださった方々のお力のお陰です。
混雑する中、満員のお客様に丁寧で的確な対応をしてくださった、会場・受付担当の会員の皆様にも、心よりお礼申し上げます。
また、芸術ホールの技術の皆様には、準備から最後の後片付けまで、二日間に渡って大変お世話になりました。
そして、宍戸会長と実行委員の皆様!本当にお疲れ様でした。
会長には、人手が足りないことを理由に、会長にそこまでさせるなんて!というようなことまで、お言葉に甘えてお願いしてしまいました。例えば、賛助・スタッフの方々への差し入れの100個のおにぎりは、会長が注文、当日スーパーで受け取り、ホールまで運んでくださったものです。力仕事も率先して行ってくださいました。演奏会の成功の陰には、会長の懐の深さがありました。
実行委員の皆様には、お忙しい中、一年間に渡っての準備、前日と当日は朝早くから遅くまで働き続けてくださり、今なお、残務整理を行っていただいていて…どんなに感謝の言葉を述べても足りません。至らないことだらけの頼りない私をしっかりと支えてくださいました。素晴らしいメンバーでした!
改めまして、演奏会にご協力くださった全ての皆様に、深く感謝申し上げます。90周年向けて、また進んで行きましょう!
伊藤亜希子
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