令和元年度函館音楽協会賞・奨励賞受賞記念演奏会および令和二年度函館音楽協会秋季定期演奏会

11月8日(日)14:00より、函館市民会館大ホールに於いて、令和元年度函館音楽協会賞・奨励賞受賞記念演奏会および秋季定期演奏会が開催されました。
近年当会の演奏会は芸術ホールにて行われていましたが、コロナ禍の中でも安心してコンサートをお楽しみ頂くため、市民会館へと会場を変更し、ソーシャルディスタンスと徹底した感染症対策のもと、お客様をお迎えいたしました。
前半は前年の演奏活動等において、郷土の音楽文化向上の推進力となった個人・団体に贈られる函館音楽協会賞ならびに奨励賞受賞者の受賞記念演奏会で、令和元年度受賞者として協会賞に大村義美氏(テノール)、奨励賞に蓑田なつき氏(ピアノ)、金木彩子氏(ソプラノ)、今川正吾氏(フルート)の計4組が出演しました。
 また今年はバッハ没後270年、ベートーヴェン生誕250年にちなみ、後半はバッハとベートーヴェンのプログラムを中心に構成され、当時の音楽を彩ったチェンバロやクラヴィコード、リコーダーなど、計7組のやわらかな音色が響きました。
春からの相次ぐイベント中止により、新しくなった市民会館では初めてのクラシックコンサートとなりましたが、コロナ禍にも関わらず330名程のお客様がお越し下さりました。久々の生の音楽に触れた会場からは1組1組に惜しみない拍手が送られていました。

◇秋季アドバイザーの佐々木茂氏より感想のコメントをお寄せいただきました。

春の定期演奏会(5月24日)が中止となり、延期されていた協会賞・奨励賞受賞者の記念演奏会が開催されました。リニューアルされた市民会館大ホールでの生演奏を久しぶりに堪能する機会となりました。4人の受賞者と共演者の皆様に改めてお祝いを申し上げます。
続く秋季定期演奏会企画「時代の前衛バッハ&ベートーヴェン」ではドイツの巨匠二人の作品の関係性に焦点を当てた多彩な7ステージが披露されました。ベートーヴェン少年期の師・ネーフェが徹底して教えたバッハの「プレリュードとフーガ」(チェンバロ演奏)や、ネーフェ作曲のクラヴィーアソナタと師の勧めで12歳のベートーヴェンが作曲した変奏曲(クラヴィコード演奏)に聴衆は一心に耳を澄ませました。当日はオーバーホールを終えたスタインウェイを使用。多彩で高いクォリティの演奏が続き、当協会員の実力度を如実に示すコンサートとなりました。
当日は北海道のコロナ感染警戒度3の状況下にありましたが、前日準備から宍戸会長を始めとする役員も集合して、万全な感染予防対策の中で演奏会が終了しました。幹事はもとより舞台を支えてくれた市民会館のスタッフを始め、4人の調律師の皆様方に心から感謝申し上げます。コロナ禍はしばらく続きそうです。今後に向けた貴重なウィズコロナの演奏会になりました。

令和元年度函館音楽協会賞・奨励賞 受賞記念演奏会
令和二年度函館音楽協会秋季定期演奏会

日時:令和二年11月8日(日) 13時15分開場 14時00分開演
会場:函館市民会館大ホール 
チケット:一般1000円 学生500円(中学生以下無料)
チケットご予約/お問合せ:080-6859-8462

後援
函館市 函館市教育委員会 公益財団法人函館市文化・スポーツ振興財団
函館市文化団体協議会 (株)河合楽器製作所函館ショップ
(株)ヤマハミュージックリテイリング函館店 北海道新聞函館支社 函館新聞社
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