令和三年度函館音楽協会賞および奨励賞 受賞者決定について

函館音楽協会(会員121名)は,令和3年12月10日午後7時より,函館市民会館小会議室に於いて選考委員会を開催し,令和3年度函館音楽協会賞および奨励賞受賞者を決定しましたので発表いたします。
令和3年度の各賞受賞者は次のとおりです。


函館音楽協会賞(第32回) 
橋本 公志  (はしもと まさし) 71歳 : サクソフォーン
堀川 眞智子 (ほりかわ まちこ) 69歳 : ピアノ
 
函館音楽協会奨励賞(第59回) 
佐々木 花菜 (ささき かな) 30歳 : フルート
白岩 優拓  (しらいわ まさひろ) 34歳 : 作曲


両賞は,函館市及び隣接市町に在住する個人並びに団体を対象に,毎年前年12月1日から11月30日までの1年間の活動を対象として選考されます。
協会賞は,過去からの実績の蓄積,および当該年度中における郷土の音楽文化向上推進への特段の功績が認められる事業,あるいは活動した個人や団体に授賞します。
奨励賞は,当該年度中に作曲並び演奏活動において,意欲的且つ,特筆すべき高水準の実績を示し,郷土の音楽活動の推進力となった個人又は団体に対して授賞します。
表彰式は令和4年1月23日(日)午後2時より函館市民会館小ホールにて行われ,受賞者には賞状と記念品が授与されます。また,受賞者は5月29日(日)開催の春季定期演奏会(函館音楽協会主催 於:函館市芸術ホール)において受賞記念演奏を行う予定です。

令和3年度 函館音楽協会選考委員会委員
委員長   会 長   石 丸  典 子
委 員   評議員   市 川 須磨子
委 員   評議員   佐々木    茂
委 員   評議員   宍 戸  雄 一
委 員   評議員   宮 崎    敏
委 員   副会長   島    聖 子
委 員   副会長   伊 藤  亜希子
令和3年度委嘱委員   石 田  雅 代 (会員)
令和3年度委嘱委員   池 田  桂 子 (会員)
令和3年度委嘱委員   次 藤  正 代 (会員)    以上10名

ファイル
  プレスリリース<PDF>
  受賞者写真:橋本公志 堀川眞智子 佐々木花菜 白岩優拓


授賞事由

函館音楽協会賞 橋本 公志(はしもと まさし) : サクソフォーン

氏は、函館でのサクソフォーンの開拓者とも云える存在であり、後進の指導・育成に努めると共に、長年にわたりヌーベルアンサンブルの代表として演奏活動を続け、昨年度はアンサンブルコンテスト全国大会への出場を果たしている。
また、長年、首都圏から一流プレイヤーを招き、演奏会やセミナーを企画するなど、函館におけるサクソフォーン奏者のレベル向上のため、尽力してきた。ソロ奏者としても活躍し、2021年秋季定期演奏会では情感あふれる素晴らしい音色を披露した。

函館音楽協会賞 堀川 眞智子 (ほりかわ まちこ) : ピアノ

氏は、函館MB混声合唱団にて14年、函館男声合唱団においては17年という、長きにわたって合唱団の専属ピアニストとして尽力し、活躍してきた。特にMB合唱団では当時の指導者である石見普二男氏の絶大な信頼を得、全国大会に出場し好成績を上げた立役者の一人であった。
また、指導者としても長年にわたり熱心な指導を続け、優秀な演奏家を育成している。当協会副幹事長を6年間務めた。

函館音楽協会奨励賞 佐々木 花菜 (ささき かな) : フルート

氏は、令和2年12月に開催された公民館・冬のクラシックコンサートをはじめ、令和3年8月の遺愛高校吹奏楽部の定期演奏会、10月の道銀財団主催 美術館コンサート、また市内や近郊でのイヴェントでの演奏など、多数の演奏会に出演し活躍した。今後益々の活躍が期待される。

函館音楽協会奨励賞 白岩 優拓 (しらいわ まさひろ) : 作曲

氏は、2016年 第85回日本音楽コンクール 作曲部門第1位、という快挙を成し、現在も高校で教鞭をとりながら第一線で活躍している。令和3年9月、芸術ホールで開催された国立音大「同調会」において新作「INVITATION Ⅴ ファゴットとピアノのための」を発表し、今後益々の活躍が期待される。


受賞者プロフィール資料

函館音楽協会賞
橋本 公志(はしもと まさし) : サクソフォーン

函館西高等学校卒業
函館市出身。ヌーベルアンサンブル代表、日本サクソフォーン協会会員、函館地区吹奏楽連盟顧問、函館地区一般バンド連絡協議会会長、函館音楽協会会員
1980年 北海道管楽器ソロコンクール金賞受賞。
1982年 函館音楽協会奨励賞受賞、
2010年 ヌーベルアンサンブルで函館音楽協会賞受賞 
2015年 函館市文化団体協議会白鳳章受章。
ダニエル・デファイヱ氏、須川展也氏、原ひとみ氏等のレッスン受講。国内の有名プレーヤーを招致してのサクソフォーンクリニック、各種コンサートへの出演や開催、サクソフォーン・吹奏楽・アンサンブル等の指導を行っている。

函館音楽協会賞
堀川 眞智子 (ほりかわ まちこ) : ピアノ

函館に生まれ、幼少の頃より父の手ほどきでピアノを始める。
故・石見普二男氏との出会いにより 函館メンネルコール、函館ブルンネンコール、函館MB混声合唱団、函館男声合唱団のピアニストを歴任。
現在、函館市立日吉が丘小学校社会学級合唱部ピアニストを務める。
ピアノを黒沼幸子、声楽を井出正子の各氏に師事。
自宅に於いてひなげし会ピアノ教室を主宰、後進の指導にあたっている。
函館音楽協会会員。

函館音楽協会奨励賞
佐々木 花菜 (ささき かな) : フルート

函館市出身。北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース管弦打楽器専攻を卒業。在学中に学内ソロ選抜演奏会に出演、卒業時には卒業演奏会に選抜される。第21回日本クラシック音楽コンクール全国大会にて入選。平成26年度札幌市民芸術祭新人音楽会にて大賞を受賞。大学卒業後フランスのパリ・エコール・ノルマル音楽院に留学。演奏課程を審査員の賞賛付き満場一致の第1位で、室内楽科においても審査員の満場一致で修了。また、パリ郊外ブローニュ・ビヤンクール地方音楽院にて室内楽科を修了。これまでにフィリップ・ベルノルド、フローラン・ボファール、両氏のマスタークラスを受講。フルートを野口真弓、岡麻夕美、高橋聖純、阿部博光、ヴィセンス・プラッツの各氏に師事。室内楽を内田輝、故ニコラ・リスレー、マリー・フランソワ・パロの各氏に師事。2018年に帰国後、遺愛女子高等学校吹奏楽局副顧問、ヤマハミュージックジャパンの講師をはじめ、後進の指導に積極的にあたる。また、函館を拠点にソロや室内楽、妹の佐々木萌絵とのフルートデュオなど幅広い演奏活動を行っている。

函館音楽協会奨励賞
白岩 優拓 (しらいわ まさひろ) : 作曲

1987年北海道生まれ。北海道八雲高等学校、浅井学園大学(現・北翔大学)を1年経て、国立音楽大学音楽学部音楽文化デザイン学科音楽創作専修を首席で卒業。卒業時に有馬賞を受賞。その後、同大学院(修士課程)作曲専攻を修了。同大学院(博士後期課程)創作研究領域単位取得満期退学。5歳より電子オルガンを平部やよい・柏木玲子・安藤禎央の諸氏に師事。第12回九州音楽コンクール電子オルガン大学生部門最優秀賞。ヤマハ賞を受賞。第2回、3回徳島音楽コンクール電子オルガン大学生部門金賞(1位)を2年連続受賞。
18歳よりフルートを八條美奈子・菅井春恵の諸氏に師事。19歳より作曲を川島素晴・北爪道夫・古川聖の諸氏に師事。トロンボーンピース・オブ・ザ・イヤー2010作曲賞で第1位。第23回朝日作曲賞入選。2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲選出(祝典行進曲「ライジング・サン」を作曲)。第29回現音作曲新人賞入選。平成24年度札幌市民芸術祭奨励賞受賞。第85回日本音楽コンクール作曲部門第1位、三善賞、明治安田賞を受賞。第2回くにたち賞受賞。現在北海道八雲高等学校教諭。