令和4年度函館音楽協会賞および奨励賞 受賞者決定について

函館音楽協会(会員118名)は、令和4年12月9日午後7時より、函館市芸術ホール会議室に於いて選考委員会を開催し、令和4年度函館音楽協会賞および奨励賞受賞者を決定しましたので発表いたします。
令和4年度の各賞受賞者は次のとおりです。


函館音楽協会賞(第33回) 
久保 悦子 (くぼ えつこ) 57歳 : ピアノ
寺井 かえ (てらい かえ) 59歳 : ピアノ

函館音楽協会奨励賞(第60回) 
該当者なし


両賞は,函館市及び隣接市町に在住する個人並びに団体を対象に、毎年前年12月1日から11月30日までの1年間の活動を対象として選考されます。協会賞は過去からの実績の蓄積、および当該年度中における郷土の音楽文化向上推進への特段の功績が認められる事業、あるいは活動した個人や団体に授賞します。奨励賞は当該年度中に作曲並び演奏活動において、意欲的且つ、特筆すべき高水準の実績を示し、郷土の音楽活動の推進力となった個人又は団体に対して授賞します。
表彰式は令和5年1月22日(日)午前10時より函館市民会館小ホールにて行われ、受賞者には賞状と記念品が授与されます。また,受賞者は5月28日(日)開催の春季定期演奏会(函館音楽協会主催 於:函館市芸術ホール)において受賞記念演奏を行う予定です。

令和4年度 函館音楽協会選考委員会委員
委員長   会 長  石 丸 典 子
委 員   評議員  市 川 須磨子
委 員   評議員  佐々木    茂
委 員   評議員  宍 戸 雄 一
委 員   評議員  宮 崎   敏
委 員   副会長  島   聖 子
委 員   副会長  伊 藤 亜希子
令和4年度委嘱委員  岩 平 尚 子(会員)
令和4年度委嘱委員  畑 中 佳 子(会員)    以上9名

ファイル
プレスリリース(PDF)   受賞者写真:久保悦子 寺井かえ


授賞事由

函館音楽協会賞   久保 悦子 (くぼ えつこ) : ピアノ

氏は、北海道教育大学函館校 中学校教員養成課程音楽科を卒業後、カワイ音楽教室講師としてピアノ・ドリマトーンの指導に当たり、34年にわたり毎年カワイ音楽コンクール全道大会に生徒を多数輩出し、連続入賞を果たしたほか、最高位を26回受賞し、最優秀指導者賞を17回受賞している。
また、全国大会には15回出場し、ドリマトーン部門では13年ぶりに大賞受賞という快挙に導くなど、積極的に後進の指導をしてきた。
自身の活動としては、器楽や声楽・合唱などの伴奏をはじめ、市川須磨子氏主宰「アンサンブル木精」のサポートメンバーとして活躍。学校公演、高齢者大学、高齢者施設、函館市文化・スポーツ振興財団主催「ふらっとコンサート」等に多数出演している。
これらの活動は、郷土の音楽文化向上推進への大きな功績として、高く評価される。

函館音楽協会賞   寺井 かえ (てらい かえ) : ピアノ

氏は武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業後、函館を拠点に各地でジョイントリサイタルを開催。函館市民オーケストラと協奏曲の独奏者として共演するなど、活発な演奏活動を続け、ソロの他、室内楽をはじめ、管・弦・打楽器・声楽・合唱等の伴奏者としても活躍している。 
特筆すべきは「マイナー作曲家の名曲発掘」をライフワークとし、常に新しい作品にとり組んでいる姿勢は素晴らしく、この度の秋季定期演奏会で披露したボルトキエヴィチのピアノソナタは聴衆に感銘を与えた演奏だった。
これらの活動は、郷土の音楽文化向上推進への大きな功績として、高く評価される。


受賞者プロフィール資料

函館音楽協会賞
久保 悦子 (くぼ えつこ) : ピアノ

函館市出身。
北海道教育大学函館分校中学校教員養成課程音楽科卒業。
ピアノを田斎恭子、(故)片桐誠一、布施谷信子の各氏、声楽を鈴木比都美、会澤義雄の各氏に師事。
器楽や声楽、合唱などの伴奏を中心に演奏活動を行う。
マリンバ奏者市川須磨子氏主宰の「アンサンブル木精」のサポートメンバーとして、(公財)函館市文化・スポーツ振興財団主催の各種コンサート、学校公演、文化行事などへの出演多数。活動は、2022年で18年目を迎える。
後進の指導にも力を注ぎ、カワイ音楽コンクール北海道大会では、ピアノ・ドリマトーン(電子オルガン)・うたの各部門に於いて最優秀指導者賞を17回受賞。また、全国大会(ピアノ部門、ドリマトーン部門)への出場、入賞多数。
現在、カワイ音楽教室講師およびピアノ教室主宰、日本ショパン協会北海道支部函館地区委員、函館音楽協会副幹事長。

函館音楽協会賞
寺井 かえ (てらい かえ) : ピアノ

函館市出身。
函館東高等学校(現 市立函館)、武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業。
ピアノを山岸淑子、布施谷信子、石川哲郎、大楽勝美の各氏に師事。ソルフェージュを(故)大森 清氏に師事。
道立函館美術館、道立三岸好太郎美術館(札幌)のコンサート、函館音楽協会各種演奏会、アカシア会ジョイントリサイタル、アンサンブルミュゼットコンサート、函館市文化・スポーツ振興財団主催のスプリング・コンサート等に出演。ソロ活動の他、声楽や管弦打楽器の伴奏、 市民オペラの会・函館オペラの会の練習ピアニスト、函館市民オーケストラとピアノ協奏曲のソリストとして共演、ピアノ四重奏団ヨハネスカルテットを結成し道南各地で演奏を行うほか、五稜郭病院、江差病院、介護施設等でのボランティア演奏にも力を入れている。
昭和63年度 函館音楽協会奨励賞受賞。
武蔵野音楽大学同窓会北海道南支部会員、函館音楽協会幹事。