函館音楽協会賞および奨励賞 受賞者決定について

函館音楽協会(会員113名)は、令和5年12月6日午後7時より、函館市民会館小会議室2号に於いて選考委員会を開催し、令和5年度函館音楽協会賞および奨励賞受賞者を決定しましたので発表いたします。
令和5年度の各賞受賞者は次のとおりです。


函館音楽協会賞(第34回) 
阿部 哲治 (あべ てつじ) 72歳 : 音楽教育

函館音楽協会奨励賞(第60回) 
Duo Noir (デュオ・ノワール 高 実希子40歳、蓑田 なつき38歳) : ピアノ
水上 知歩 (みずかみ ちほ) 38歳 : フルート


両賞は,函館市及び隣接市町に在住する個人並びに団体を対象に、毎年前年12月1日から11月30日までの1年間の活動を対象として選考されます。協会賞は過去からの実績の蓄積、および当該年度中における郷土の音楽文化向上推進への特段の功績が認められる事業、あるいは活動した個人や団体に授賞します。奨励賞は当該年度中に作曲並び演奏活動において、意欲的且つ、特筆すべき高水準の実績を示し、郷土の音楽活動の推進力となった個人又は団体に対して授賞します。
表彰式は令和6年1月21日(日)午前10時より函館市民会館小ホールにて行われ、受賞者には賞状と記念品が授与されます。また,受賞者は5月26日(日)開催の春季定期演奏会(函館音楽協会主催 於:函館市芸術ホール)において受賞記念演奏を行う予定です。

令和5年度 函館音楽協会選考委員会委員
委員長  会  長  石 丸 典 子
委 員   評議員  市 川 須磨子
委 員   評議員  佐々木 茂
委 員   評議員  宍 戸 雄 一
委 員   副会長  島 聖 子
委 員   副会長  伊 藤 亜希子
令和5年度委嘱委員  後 町 久 子(会員)
令和5年度委嘱委員  山 本 和 生(会員)   以上8名


ファイル
◇ プレスリリース
◇ 受賞者写真:阿部哲治 Duo Noir 水上知歩


授賞事由

函館音楽協会賞   阿部 哲治 (あべ てつじ) : 音楽教育

氏は、1974年北海道教育大学札幌分校特設音楽課程を卒業後、中学校の吹奏
楽部顧問として北海道吹奏楽コンクールに数多く出場し好成績を残している。
また、北海道吹奏楽連盟理事をはじめ函館地区吹奏楽連盟理事長として道南の吹奏楽の発展に貢献してきた。更に、氏は函館市民オーケストラ、函館ジュニア・ドリーム・オーケストラ、函館オペラの指揮者として活躍してきたが、特筆すべきは、 2023年11月、函館市民文化祭で上演されたオペラ「不思議の国のアリス」の指揮者としての重責を果たし、大成功に導いた。
これらの活動は、郷土の音楽文化向上推進への大きな功績として、高く評価される。

函館音楽協会奨励賞   Duo Noir (デュオ・ノワール 高 実希子、蓑田なつき) : ピアノ

Duo Noirは2023年結成10周年を迎えた。同年10月に(公財)函館市文化・スポーツ振興財団が主催する「丘の上の芸術祭」にて連弾を披露し、また、秋季定期演奏会では、ラフマニノフの超絶技巧を凝らした曲を見事に弾きこなし、2台ピアノの魅力を存分に発揮し聴衆に感動を与えた。お二人のこれらの活動は、郷土の音楽文化向上の推進力となり、今後益々の活躍が期待される。

函館音楽協会奨励賞   水上 知歩 (みずかみ ちほ) : フルート

氏は、2023年5月に開催された春季定期演奏会にて近現代音楽を美しい音色で説得力のある演奏を、また、秋季定期演奏会においては、ポピュラー音楽を披露し、幅広いレパートリーを積極的に演奏している。また、ざいだんアフタヌーン・ステージや,主催する「Cittá natale」の自主公演をはじめ、2023年は年間8公演の活躍となった。氏のフルート音楽の普及に尽力する姿勢は郷土の音楽文化の推進力となり、今後益々の活躍が期待される。


受賞者プロフィール資料

函館音楽協会賞  
阿部 哲治 (あべ てつじ) : 音楽教育

函館市出身。北海道教育大学札幌分校特設音楽課程卒業。学生時代より母校である函館中部高等学校吹奏楽部を指導し北海道吹奏楽コンクールで金賞(2位)、全日本吹奏楽コンクールには2度出場した。OB会団長として第50回定期演奏会に中学校の教え子である長谷川智之氏(現NHK交響楽団首席トランペット奏者)を招いて記念演奏を披露した。中学校で勤務した3校すべてで北海道吹奏楽コンクールに出場し金賞を受賞している。函館地区吹奏楽連盟事務局長、理事長を歴任し理事長時代には函館地区吹奏楽連盟50周年記念行事を成功させた。また中島眞之氏と函館市民オーケストラ設立に尽力し常任指揮者も務めた。函館ジュニア・ドリーム・オーケストラでは設立時から指揮をし、団長も務めた。平成27年から 函館オペラの会公演のオペラを指揮。5回目の今回、初めて邦人作品「不思議の国のアリス」(木下牧子作曲)に取り組み、現代曲で難曲だったが、舞台とオーケストラが一体となってアリスの世界を表現し好評を得た。函館地区吹奏楽連盟顧問。

函館音楽協会奨励賞  
Duo Noir (デュオ・ノワール 高実希子、蓑田なつき) : ピアノ

ピアニスト高実希子・蓑田なつきによるピアノデュオ。      
2013年結成。2014年初の単独コンサート開催。
(公財)函館市文化・スポーツ振興財団主催によるスプリングコンサート2016「Duo Noirバレンタインコンサート」・「♭ふらっとコンサートスペシャル」(2020年)・「キッズフェスティバル」(2022年)・「丘の上の芸術祭」(2023年)出演。
また、ピアノデュオ川口兄弟とのコンサートを、函館市芸術ホール(2015年)、東京・西巣鴨音楽堂で開催(2016年)。
これまでに、幼稚園・介護施設への訪問演奏や、アウトリーチ事業にも参加している。
2023年に結成10周年を迎え、2台ピアノと連弾の魅力を伝えるべく、繊細かつ女性の枠を超えたパワフルな演奏で活動中。

高 実希子 (こう みきこ)
函館市出身。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学首席、パリ国立高等音楽院卒業。ショパン国際ピアノコンクールin ASIA大学生部門最高位他、国内外での受賞歴多数。ソリスト、室内楽奏者として海外から招聘他、国内外の著名演奏家と共演を重ねる。函館音楽協会、クレアシオン各会員。平成21年度函館音楽協会奨励賞受賞。令和2年度函館市文化団体協議会青麒章受章。

蓑田 なつき (みのだ なつき)
熊本県出身。京都市立芸術大学卒業後、ドイツへ留学し、カールスルーエ音楽大学を経て、ハノーファー音楽・演劇大学大学院を修了、ドイツ国内にて東日本大震災チャリティーコンサートを行う。現在、合唱伴奏・室内楽と幅広く活動している。2012年より函館在住。函館音楽協会、クレアシオン各会員。令和元年度函館音楽協会奨励賞受賞。

函館音楽協会奨励賞  
水上 知歩 (みずかみ ちほ) : フルート

北斗市出身。遺愛女子高等学校、北海道教育大学函館校 芸術文化課程音楽コース管楽器部門を首席で卒業。卒業演奏会において楽友会賞を受賞。SAKURA JAPAN MUSIC COMPETITION 2020フルート部門Category D最高位入賞。
フルートを阿部博光、中山耕一の各氏に師事。
教会での婚礼演奏、吹奏楽部の指導の傍ら、2019年よりピアノとフルートによるアンサンブルユニット「Cittá natale」を結成し演奏活動を行う。
函館音楽協会主催の各種コンサート、(公財)函館市文化・スポーツ振興財団主催の各種コンサート、渡島総合振興局道民ホールコンサート、世界自閉症啓発デー、地域包括支援センターでの演奏に積極的に出演。
日本フルート協会会員、クレアシオン会員、函館音楽協会幹事。