11月9日(土)18:00より、函館市芸術ホールに於いて令和6年度函館音楽協会秋季定期演奏会が開催されました。
定期演奏会は当会会員の研鑽の場として春と秋に年二回開催しており、秋季定期演奏会は毎回テーマを設けたプログラム構成になっています。
今回は「7つの音語り」と題して、リコーダー、ソプラノ、バリトン、ピアノソロなど7ステージが披露されました。
曲が持つストーリー(物語)を音で紡ぐように、個性豊かな音色によって曲の世界観を表現していました。
ピアノソロで出演した森洋子氏よりコメントをお寄せいただきました。
ショパンの前奏曲集がバッハの感化を受けて作られたと長い間聞いてきましたが、具体的にどの辺がそうなのか?と気になっていました。今年は9月にチェンバロでバッハのプレリュード(平均律第1巻)全24曲を、ショパンと同じ5度圏の並びで弾く予定でしたので、この機会に数曲でも良いからショパンの方も勉強してみようと思い、年明けから少しずつ練習を始めました。自分の大学入試課題曲であった1番、16番は数十年ぶりの取り組みでした。
また、11月、12月にバッハとショパンのプレリュードをテーマにしたレクチャーを行いますので(札幌)、秋定への出演は演奏のまとめとして時期的にも良かったです。
演奏したのは24曲中の5曲でしたが、ショパンの中にバロックから綿々と受け継がれる和声や装飾音の扱いを見たり、一方でバロックでは有り得ない和声/調性音楽確立後の転調の扱いなど、ショパンの作曲法の一端を知ることが出来たのは、とても新鮮でした。
このために練習楽器/場所を提供くださった方々、演奏上の有益なアドバイスを下さった方、また、ご来聴いただいた皆様、当日のスタッフ、幹事の皆様に御礼申し上げます。
森 洋子
令和6年度函館音楽協会 秋季定期演奏会
日時:2024年11月9日(土)開場17:30 開演18:00
会場:函館市芸術ホール
入場料:一般 1,000円 学生 500円(中学生以下無料)
チケットご予約/お問合せ:080-6859-8462(コンサート専用)
チケット取扱い:函館市芸術ホール:55-3521 ㈱河合楽器製作所函館ショップ:52-2468
主催:函館音楽協会
後援:函館市 函館市教育委員会 公益財団法人函館市文化・スポーツ振興財団 函館市文化団体協議会 ㈱河合楽器製作所函館ショップ ㈱ヤマハミュージックジャパン函館店 北海道新聞函館支社 函館新聞社 NHK函館放送局 FMいるか NCV函館センター
令和6年度 函館音楽協会 秋季定期演奏会
7つの音語り
1.テディベアのピクニック J.W.ブラットン / S.デイヴィス 編曲
枯葉 J.コスマ / 木村知之 編曲
オークリコーダーアンサンブル
ソプラノ・テナーリコーダー 岡部浩美
アルト・バスリコーダー 家永智沙子※ テナー・グレートバスリコーダー 東郷真子 ※
バス・コントラバスリコーダー 郷六 葵 ※
2.久遠の愛と誠 G.ドニゼッティ
歌劇「ランメルモールのルチーア」より G.ドニゼッティ
あたりは沈黙に閉ざされて
ソプラノ 村田麻由
ピアノ 中田久美子
3.24 の前奏曲 作品 28 より F.ショパン
1 番 ハ長調 15 番 変ニ長調 16 番 変ロ短調 23 番 へ長調 24 番 ニ短調
ピアノ 森 洋子
4.リコーダーと通奏低音のためのソナティーナ イ短調 TWV41:a4 G.Ph.テレマン
Ⅰ.アンダンテ Ⅱ.アレグロ Ⅲ.アンダンテ Ⅳ.プレスト
リコーダー 宍戸良子
チェロ 菊地加緒理※
チェンバロ 長澤雅子 ※
5.歌劇「オテロ」より G.ヴェルディ
無慈悲な神の命ずるままに
歌劇「リゴレット」より G.ヴェルディ
悪魔め、鬼め
バリトン 谷藤英明
ピアノ 谷藤有紀 ※
6.組曲「ドリー」作品 56 より G.フォーレ
Ⅰ.子守歌 Ⅵ.スペイン舞曲
デュオ KAHLUA (ピアノ連弾)
プリモ 堀内由美子
セコンド 堀内法子 ※
7.ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 作品 44 F.ショパン
ピアノ 畑中一映
※賛助出演