函館音楽協会

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2008年函館音楽協会表彰式・新年会

2008年1月26日 by 函館音楽協会

 平成19年度函館音楽協会奨励賞表彰式、平成19年度函館市文化団体協議会青麒章報告及び函館音楽協会新年会が、2008年1月26日(土)18時00分から函館国際ホテルにおいて、(財)函館市文化・スポーツ振興財団専務理事 池田英治様をはじめ、たくさんのご来賓の方々のご臨席を賜り開催されました。
 


 はじめに奨励賞表彰式では、受賞者クラリネット奏者の岩平尚子氏について、中島眞之副会長より受賞理由及び受賞者紹介され、市川須磨子会長より賞状と副賞が授与されました。ご来賓の函館市文化団体協議会副会長 清野恒夫様、(財)函館市文化・スポーツ振興財団理事 池田英治様よりご祝辞をいただいた後、岩平尚子氏より謝辞がありました。
 次に、音楽協会会員の徳永ふさ子氏が、平成19年度青麒章を受賞されたことについて、市川須磨子会長よりご報告がありました。
 続いて、新年会が行われ、乾杯のご発声を北海道新聞函館支社支社長 原田真一様よりいただきました。乾杯の後、荒木千尋氏の鍵盤ハーモニカと久保悦子氏のピアノ伴奏による「ラプソディ・イン・ブルー」の祝賀演奏で始まり、会食中にはビンゴゲーム等があり、最後に滝廉太郎の「花」を大坂吉明氏の指揮と羽賀孝子氏のピアノ伴奏により出席者全員で合唱し、楽しいひと時を過ごしました。
 しめの乾杯のご発声を、函館新聞社常務取締役 中野勉様よりいただき、盛況のうちに会を終了することが出来ました。



奨励賞を受賞して

岩平尚子

 この度は函館音楽協会奨励賞を頂きまして誠にありがとうございます。
 クラリネットを手にしてから今年で20年になります。中学生になった時にフルートを吹いてみたくて部活に入りましたが、希望者が多すぎてクラリネットに回されたのが始まりでした。周りよりも遅れを取りながらやっとド~ラの6個の音が出せるようになった時、音楽の教科書に載っていたビバルディの「四季」の春の冒頭だけを繰り返し吹きながら、「クラリネットって太くてやわらかくてなんていい音なんだろう…」と思うようになり、それから吹ける音が10個になり、オクターブになり、半音階が出来るようになり、自分のセクションが吹けるようになり、もううれしくて楽しくて毎日クラリネットを持って帰ってきては吹いて磨いていつもそばにおいてありました。そんなかわいい時期もあったのねと振り返ると恥ずかしくなりますが、あの時クラリネットと出会うことができて本当によかった。
 そして、この20年の間にたくさんの方々に励まされ、支えられてここまでくることができました。こうして演奏活動を続けていられるのは、両親、恩師、音楽仲間、そしていつも応援してくださってる皆様方のおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです。在学中はソロ、吹奏楽、室内楽が主体でしたが、大学を卒業して戻ってきてからはいろんな方からお声をかけていただき、ソロ活動の他に箏やソプラノ、フルート、チェンバロ、木管五重奏、一般バンド、母校と共演、そして市民オペラや芸術ホール管弦楽団のメンバーとして様々な曲を演奏する機会に恵まれてとても幸せです。
 学生の頃とは違い、限られた時間の中でしか練習できませんが、普段の生活の中で感じてる温かさや、厳しさ、やさしさ、いろんな思いを自分のクラリネットから表現できていけたらいいなぁと思います。若い頃は技術的なことだけにとらわれがちでしたが、体の中からいろんな色が出せるように、精神面でももっと成長していけるよう日々精進して参りたいと思っております。
 これからもクラリネットを愛し続け、そして誰からも愛される音色が出せるようになりたいです。今後とも、ご指導の程よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。


青麒章受賞に感謝して
徳永ふさ子

 この度、函館音楽協会のご推薦により文化団体協議会から青麒章を頂き、大変光栄なことと存じます。平成元年以来、函館を拠点に演奏活動を続けてきましたが、2007年7月16日、芸術ホールにて開催された「函館メサイア2007」教育コンサート(市民舞台芸術奨励事業)での演奏が今回の青麒章受賞の対象となりました。ありがとうございました。
 「函館メサイア2007」(主催:函館メサイア教育コンサート実行委員会、実行委員長 松原仁 はこだて未来大学教授)にはベルリンより指揮にローラント・バーダー氏を迎え、密度の高い4日間の教育プログラムを行うことができました。バーダー氏とは同年4月に行われたポーランドクラクフ管弦楽団函館公演で協演させていただいたことがご縁で7月の来日が叶いました。私どもの活動趣旨に賛同し、わざわざドイツから駆けつけたてくださり長時間にわたる合唱・オケへのご指導をくださいましたが、それは想像以上のすばらしいものでした。そしてこの中から生まれた演奏に栄誉のある章をいただけたことは大変に嬉しく存じています。
 私は高1から声楽を始めましたが、大学に行ったころから「どうして音楽をするのか」と考え続けて今日に至っています。これまで歌(音楽)をやめようと考えたことが2回あります。そのどちらの時も発作的に自殺まで考えそうなほどの深刻さで、それ以来『どうして音楽はやめられないのか』という疑問にもなっています。
 2001年から女声アンサンブル ゲザング・リーベの仲間とともに、実験的なコンサート『声の祭典』を5回開催しました。音楽は自然の営みのひとつと定義し、音楽の自然性を音で探るものでした。ここで得られた実感や確信を発展的に表現する場のひとつとして、音楽監督として関わっている 函館メサイア教育コンサート実行委員会の活動はあります。
 音楽は建築と同様、基本はシンプルです。そのバランスをとればプロもアマチュアも良い音楽に触れることができるはずだと言う確信があり、アマチュア音楽愛好家をメインに据えたこの活動を行っています。これからも息長く続けていくことでささやかながらも函館の文化活動の活性化につながることと思います。
 来年の春で教育大学函館校から芸体系(音楽、美術、体育)の科がすっかりその姿を消します。最後の学年が来年3月に卒業し残っていた先生方も岩見沢などに行かれます。恐らく、じきにそれによる何らかの影響が函館には見えてきます。
 私は個人的に悩みながらも続けてきた音楽ですが、意識下であっても音楽は私たちの内面に大きな作用を働きかけているに違いありません。それ故面々と音楽の歴史は綴られてきているのではないでしょうか。その価値を埋もれさせることない環境整備こそ、それが失われつつある今だからこそ必要に思います。
 これまで支えてくださった皆様に心から感謝いたします。そしてこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
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カテゴリー: 主催事業 タグ: 音楽 函館 麒 文化 活動 函館市 新年会 教育 メサイア 章 協会

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