(財)函館市文化・スポーツ振興財団主催による函館新人演奏会〜音楽の新しい風〜(函館音楽協会 協力)が７月15日(日)１５時００分より函館市芸術ホールにて開催されました。
新人演奏会は当初、函館音楽協会の事業として行っておりましたが、平成12年度より財団法人函館市文化・スポーツ振興財団の主催事業として開催され、今年で13回目を迎えました。
今回は、ピアノ、マリンバ、ソプラノの5ステージが華やかに披露されました。
音楽協会会長 吉田淳子氏、出演者の皆様より感想をいただきました。
平成24年度 新人演奏会
■日時／2012年7月15日(日) 開場14:30 開演15:00
■場所／函館市芸術ホール［ハーモニー五稜郭］
■料金／一般1000円 学生500円
■主催／(財)函館市文化・スポーツ振興財団
■協力／函館音楽協会
■音楽協会会長 吉田淳子
昨年度より｢音楽の新しい風｣というサブタイトルが加わった｢函館新人演奏会｣が、7月15日（日）函館市芸術ホールで開催されました。32年前、函館音楽協会から誕生し隔年で開催を続けたこの演奏会は、12年前に函館市文化・スポーツ振興財団の主催事業に移行され、以後毎年開催しております。当協会は、微力ではありますが、協力をさせていただいております。
今年は、5名の方が出演されました。函館音楽協会会員の佐々木彩美さんのショパン作曲「幻想ポロネーズ」の演奏から幕が上がりましたが、しっかりと弾き込んだその演奏は、新人らしからぬ安定感に満ち溢れておりました。次に、ソプラノの岩崎友紀さんは、終始豊かな明るい響きを保ちながら、モーツァルトのアリアを丁寧に歌いあげました。マリンバの木下浩平さんは、躍動感一杯の演奏で、聴衆を魅了しました。ソプラノの鈴木亜衣さんは、豊かな声量を持って、情感溢れる歌声を披露されました。函館音楽協会会員で幹事も務められている吉本有佑さんは、相反する二つの国の音楽を情熱を持って演奏されました。この度のこの演奏会の出演者には、際立ってある一つの共通点がございました。それは、どなたも函館に根ざしてしっかりと音楽活動の拠点を築こうとされている事でした。その堅実な姿勢が音楽にも反映され、誠実な響きとなって、聴衆の耳に訴えかけてまいりました。
この様に、大変魅力あふれる演奏会でしたので、もっと多くの皆様に聴いていただけたら、と少し残念な思いでおります。来年は、若い方々の情熱に答えられるよう、さらに努力・工夫を重ねて、多くの市民の皆様に喜んでいただけるよう準備を進めてまいりたいと思います。これからも、函館市文化・スポーツ振興財団への出来る限りの協力を続けてまいりたいと思います。
■佐々木彩美［ピアノ］
この度新人演奏会に出演させて頂き、大学で音楽に没頭した日々を送ることが出来た幸せと、これまで培った音楽への情熱と強い意志を胸に、今後の函館の音楽界の為に尽力したいという大きな決意を噛みしめることが出来ました。今まで支えてくださった両親、恩師の先生方はじめこの新人演奏会に携わって頂きました全ての方に感謝の思いで胸がいっぱいです。これからも音楽を尊敬し、周囲の方々への感謝の気持ちを忘れることなく、良い音楽を目指して日々精進して参りたいと思っております。
■岩崎友紀［ソプラノ］
この度は、新人演奏会という大変貴重な舞台に立たせていただき、誠にありがとうございました。私と致しましては、今年大学を卒業したばかりでまだまだ未熟ではありますが、今回の演奏会を通して、歌うことを心から楽しみ、また、他の共演者の方々の演奏にふれて、自分自身刺激を得ることができたことを嬉しく思います。そして、今まで私を支えてくれた周囲の方々に感謝の気持ちを忘れず、今回の経験を活かし、これからも自分の中の音楽を極めていくため努力を地道に続けて参りたいと改めて感じています。最後にこのような機会を与えて下さった函館市文化スポーツ振興財団、函館音楽協会の方始め、関係者の皆様に感謝したいと思います。
■木下浩平［マリンバ］
今回、新人演奏会には、高校の時の吹奏楽の顧問の先生に誘われたのがきっかけでした。こんなにも早く地元函館で、ましてやソロで演奏する機会が来るなんて！と飛びつくように申込んだのを覚えています。大学を卒業し、仕事に就いて２年目ということで、仕事と両立しながらの練習は大変で苦労しました。新人演奏会で自分は何を表現して、どんなことを伝えようかと考えつつ、伴奏者の類家さんにはたくさん音楽のエキスをいただきながら学生の時とはまた違う演奏ができたのではないかと感じています。今後は今回のことを生かしながら、音楽活動をしていけたらと考えています。新人演奏会に携わった芸術ホール関係者の方、伴奏、譜めくりをして下さった類家さん、本当にありがとうございました。
■吉本有佑［ピアノ］
今までは仕事の都合で出演出来ずにいましたが、今回やっと出演することが出来ました。大学院を修了し、就職して４年目。函館で演奏させてもらう機会も多くあり、今さら新人？と僕自身思うこともありましたが、いつもとは違った緊張感で臨むことが出来た演奏会でした。僕の音楽は、函館で様々な方々と出会ったなかで育ててもらったものだと思っています。たくさんの人と出会ったおかげでここまで成長してこられたと思います。これからも人との出会いを大切に、演奏に取り組んでいきたいと思います。
(写真／函館市芸術ホール）